設立趣意書

基礎生命科学の進歩は医療技術を革新し、様々な疾患に対する治療法を実現してきた。しかし、現代医学をもってしてもメカニズムを完全に解明できていない難病が未だ存在する。こうした現代医学の抱える問題を打破するべく、深層学習を基盤とする人工知能の解析に解決の糸口を見出そうとしている。しかしながら、単純な確率・統計に立脚したAIでは早晩限界がくる。

こうした深層学習AI全盛の世界の中でいかに真実の疾患メカニズムに到達しうるのか?我々は脳を模倣する新たな計算手法であって、これまで蓄積してきた膨大な医学知見の中から真実を探索する手法を手中に収めている。例えば、最近、すべての疾患の原点はミトコンドリア障害にあり、その結果は運動、食事、睡眠といった日常生活の最適化が第一で医薬的治療は第二であることを示唆するということを見出している。我々は、この事例に限らず、この新たな探索手法により癌や認知症といった多くの人が苦しんでいる疾患を克服する道を見出すことができると確信している。

我々は、同時に、こうした新たな医学の創製に対する取組が、既得権益が温存された産学連合体の中ではなかなか育っていかないことを懸念している。

そこで、我々は、未踏医科学研究財団を設立する。この財団はいかなる政治的、イデオロギー的圧力から完全に独立であり、真に人類の福祉のためのみに尽力を尽くそうとする研究及び研究者を支援することを永続的目的とするものである。


発起人一同